発達障害児グレーゾーンの子育てについて、今までの事を記録にしながら綴っています。
今回は、話し合いの末に学校復帰に向けて支援が始まります。
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発達障害児グレーゾーンの子育て記録30~実践!合理的配慮~
話し合いを行い、小学校復帰へ向けて動き出しました。
『まずは学校に行く』ということが当面の目標になります。
どのようにするのか。
いっちが、好きなタイミングで学校に行き、校門にタッチして家に帰るという方法です。
その際は、親(保護者)が必ず同行します。
実際は、学校に行くこと自体が難しかったため、まずは家から一度出るということから始めました。
いっちが、出来る!と思ったらすぐに、ランドセルを背負って家からでるすぐ戻るというの事を行いました。
出来たら、出来たことに対して言葉かけをする。
それを見届けてから、親は出社。
このことを毎日行いました。いっちの精神的にこのことも難しい時がありました。
焦らない、焦らない・・・
次のステップは、
家から少しづつ歩き、外へ出ていく距離を広げていきます。
外へ行けるようになったら、次のステップは
学校の近くまで行きます。
学校の近くまで行くことが出来たら家に帰る。
これを繰り返します。
最初のステップと同様に、保護者が常に付き添い適宜声を掛けていきます。
次のステップ、学校まで行く。
学校の近くまで行けたら、モチベーションが高い時にそのまま学校まで行くということをしました。
その際に、門で待っている先生に声を掛けて家に帰ります。
ここまでで、2カ月以上かかりましたが少しづつ成果が出てきました。
焦らない、焦らない・・・
次のステップに入る事には、始めてから4カ月程かかりました。
次のステップは、学校の下駄箱まで行く。
ここまで、いっちのペースで付き添いながら続けることが出来ました。
このようにして、いっちは徐々に学校に行くことが出来るようになりました。
しかし、ここまでくる4カ月程は、親の精神も大変でした・・・
学校に行く途中でパニックになって進も戻るもできず、そのまま時間が過ぎる事も多々ありました。その時は、急きょ仕事を休むこともありました。いっちがパニックになっても、こちらが焦らず落ち着いて過ごすことを心がけました。
焦らない・・・イライラしない・・・
なおパニックになる要因は、自分で学校に行くと決めたプレッシャーに押しつぶされてしまう事から起こることが大半でした。
またどうしても、この数カ月間会社を休んだり遅刻したりということが多かったので迷惑をかけてしまいました。それでも、会社から協力を得られたことがとても大きかったです。
いっちを優先にしながらも会社の事も気にかけていたので、ストレスはすごかったです。
それでも、焦らない焦らない、ゆっくりゆっくりと考えながらいっちに付き添いました。
この時、改めて発達相談支援センターの方の「焦らないで、ゆっくりやりましょう」を実感しました。
焦らないでゆっくりは大切だと思います。
親がいっちに常に付き添える環境と焦らないで支援を進めようとする気持ちが無ければこの支援は不可能だったと今でも思います。
今回の支援で重要なのは、いっちが行ける時に行くことに付き添うということです。ですが仕事の都合もあるため、事前に朝行けそうか否かを聞きます。行けないと言えば、そのまま仕事に。わからないと答えれば、事前に会社に話して、行ける時に連絡を貰い付き添いに一旦職場から離れるというような対応をするということです。
行ける→付き添いに行く→家を出る→パニックになり行くことも帰ることもできなくなる→会社をそのまま休む
というような環境を整える事が、親(保護者)の第一歩です。
次回は、学校についてからの支援について綴っていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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