これまでに、『合理的配慮とは?』と『合理的配慮とわがまま』でそれぞれ綴ってきました。
2点に関しては、それぞれ『』内をクリック(タップ)してください。
今回は、上記の2点を踏まえ実体験を元にした合理的配慮の難しさを綴ります。ですので、その2点を読んでいただいてからこちらを読んでください。
目次
合理的配慮の前の壁
そもそも、合理的配慮を求めるのは求められる側が理解あって初めて成り立つものです。
そのため、理解がなければ配慮のしようもありません。
すなわち、理解を得るとことからすべては始まります。これはすでに綴っていますね。
発達障害に対する理解です。ここでは、特にグレーゾーンに対する理解です。
特性を示すためには・・・
何度も、このブログでは綴っていますがグレーゾーンにそれを示すものがありません。あるとすれば診断書とヘルプマークです。
しかし、今の日本社会においてどれほど発達障害に・・・グレーゾーンにどれほどの理解が示されているのでしょうか?
理解という壁
例えば・・・いっちの話です。
よくわからないけど学校に行けない。
これを、わがままと言ってしまえばそれでおしまいです。しかし、理由があります。本人は自覚していませんが、外的要因と内的要因が複数組み合わさって起こった状況が[行けない]ということなのです。
本人は、語彙力もないので説明が出来ません。
“経緯”があっての“結果”なのです。あくまでも、わがままではありません。
これを、どれほどの一般の社会の方が理解してくれるでしょうか?
相手を理解するには、自分にゆとりがなければできません。その問題が大きければ大きいほどに・・・
そもそも、病院や区から委託されているイベントなどでも何度も差別的発言がありました。5年内で。(詳しくは別の機会に綴ります)
発達障害の理解というか認知すらされていないのが現状です。
親が子の発達障害を認めない・理解していないというケースも少なからずあります。
親が認められる・理解できる環境と作れるようにしないといけないです。理由もいろいろありますので・・・理由に合わせた環境作りも大切です。
何より、本人が自分から訴えることがしやすい環境になることが大切だと思っています。
これが、本当に難しいと痛感しました。
合理的配慮を求めるまえに
先にも綴りましたが、障害者差別解消法が施行されたのが2016年です。ニュースでも取り上げられないこの法律にいったいどれだけの人が知っているのでしょうか?
まぁ、知ってたらすごいですよホント!
学校や行政さらには企業でも合理的配慮を求める前にしなければならないことがたくさんあります。
先述しましたが、本人が言いやすい社会にすることから始めなければ意味がありません!
有給・産休・定時退社などなど言い辛い事が多い社会で、合理的配慮を求めるのは難しいと思います。
まとめ
今回は、合理的配慮の今を考え直してみました。
合理的配慮を求めるの前に、発達障害に対する正しい知識を周囲に伝えなければならない事が先なのです。
“聞いたことがある”からこそ、間違った知識ではなく正しい知識を!
一般的に、発達障害は仕事が出来ない・勉強が出来ない・コミュニケーションが取れない等と一方的な“印象”で決めつけられいる側面があります。実体験を通して感じました。
理解もせず、発達障害だからこうでしょう?みたいな・・・
そんな状況で、合理的配慮など求められるでしょうか?
まずはしっかりに周囲に理解してもらうことが第一歩です。そこから、道筋を作り広げていき合理的配慮を求めていくこととが必要なのではないでしょうか。
今はウチの周りは理解のある大勢の人たちに囲まれています。それは、とても感謝しきれないほどに・・・本当に、子供たちが幸せなのだと思い知らされています。
ここまで、来るのに本当にいいことも悪いこともありました。本人も家族も周りの声に耳を傾け必要あれば全力で答える姿勢が大切です。
以前、障がい者の意見についてニュース記事がありました。そのことについても、考えていますので読んでいただければとおもいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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