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今回は、境界知能とグレーゾーンについてまとめてみたいと思います。
境界知能ですが、最近耳にするようになった方もいるのではないでしょうか?
そこで、よく言われているのが・・・
境界知能と発達障害のグレーゾーンでは、一体何が違うのか?
一言でいえば、境界知能とグレーゾーンは同じです。でも、同じではないです。
どういうことなのか?それを確かめてみましょう。
目次
境界知能とは
境界知能とは、知能検査などを行った結果、知的障がい(IQ69まで)と正常域(IQ85〜115)までの境界線に位置するIQ70〜84までの事を主に指します。
人口全体の14%が、この境界知能と言われています。
これは、知的障がいとしてのIQではないが、正常域のIQでも無い境界IQであるということです。つまり、グレーゾーンということです。
学校の比率でいえば、一クラス30人に約5人程度と言われています。
境界知能は、知能指数で判断されるグレーゾーンということになります。軽度知的障がいと境界知能はほぼ誤差の範囲内だと思います。IQ69は知的障がいと認定されますが、IQ70は知的障がいに認定されません。審査結果の理由は公表されないので一概にはいえませんが・・・
IQ1の違いで大きく分けられてしまうということで、必要な支援を受けることができない問題があります。
発達障害グレーゾーンとは
発達障害は、脳機能の障害で自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害・学習障害・チック症や吃音等、医師から診断を受ける必要があります。
グレーゾーンは、診断を受けるも発達障害の『傾向』とされた人や発達障害と診断されるも通常学級に通わされる人この事と考えています。
学校の比率でいえば、一クラス30人に4人程度と言われています。
発達障害の傾向がある・発達障害であるとされても、通常学級に通うことで必要な支援を受けることが出来ないという問題があります。
まとめ~支援のあり方として~
このように、境界知能と発達障害グレーゾーンは、同じであって同じではないということです。
その中でも、境界知能は発達障害の学習障害に近いところがあります。
境界知能やグレーゾーンにおいては、最も支援がとても重要な事であると考えます。少しの支援でも、結果が大きく変わってくるからです。
少しの支援とは、合理的配慮だと考えます。
しかし、現在の通常学級環境では、その少しの支援も難しい学校が多いということが問題です。
言えば、境界知能と発達障害が別々と考えると一クラスに合わせて9人、支援が必要な子がいるということです・・・
これで、クラスが回るのか・・・
さすがに、滅多には無いと思いますが・・・
以前言われた、学級崩壊はこれに起因するものではないのかとも思ったり思わなかったり?
支援は、特性に合わせてだけ行うのではなく、その子・人に合わせて行うものと考えています。
境界知能・発達障害だけに囚われず、その子・その人の特性を関わって・把握して適切な支援を行うことが大切なことなのだと思います。
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