今回は、発達障害グレーゾーンの特性上の一般社会との壁や子育てに関する親の悩みや不安について考えてみました。
以前発達障害の種類について少し綴りました。
こちらを参照ください。
※本記事は、あくまでもグレーゾーンの保護者からの内容となっています。
目次
発達障害のグレーゾーンの壁
重度や中度の特性を持った子供の支援は、確かに大変です。それは、さまざまな方が綴っている通りです。
ですので、公的なサービスを受けながら支援を行うことが可能です。
児童支援であれば、放課後等デイサービス・行動援護・移動支援等の公的サービスを受けることが出来ます。
では、グレーゾーンはどうでしょうか。
受給者証が取れれば、公的サービスも利用することが可能ですが、グレーゾーンの子が利用するにはハードルが高いのです。
※受給者証とは、放課後等デイサービスや移動支援といった福祉サービスを利用料を一部負担するという形で利用するために必要なものです。
広汎性発達障害・学習障害はあるが、知的障害が無い場合、放課後等デイサービスを利用するにも選択される範囲が狭まります。それは、特性によって求められる支援の内容が違う為です。
近所に数十か所あるならまだしも無い地域もあります。複数あることで選択幅は広がりますが、数が少なければ選ぶことも難しくなります。
注意欠陥多動性障害も同様です。本当に個々のスキルに合わせた個人の支援を完全個別に行っているというのが望まれます。
グレーゾーンの子は公的サービスを受けることが難しいことから“一般の人”として過ごしていかなければなりません。
成人になった一般社会で、汎用性発達障害や学習障害・注意欠陥多動性障害等のグレーレベルの特性をもった人が生きていくのはとても難しいです。
例えば、小学校3年生までの算数はできるが、文字の読み書きは小学校1年生程度の場合、一般企業で勤務するのは難しいです。また、うつ症状が併発する場合も多々あります。
正直、そのような方をフルタイムで額面20万/月で雇えますか?もちろん障害者認定ではないので、障害者雇用には当てはまりません。そして、ルーチンワークをしながらその方たちのサポートもする。
繁忙期に自分の事だけで大変なのに、当人の仕事がしやすいように手順書を作って説明をして、働いてもらう。しかし、思ったようにすぐ動けるわけでもなく、気分が乗らないからと休まれてしまっては、会社での評価もまともにもらえるとも思えません。
基本的には、仕事が出来ない。覚えが悪い。すぐ休む。と言われるだけだと思います。
上記の理由から将来的には雇用という大きな壁にぶつかります。
そして、読解力不足や注意散漫であれば、自動車免許の取得も困難です。
この状況で、公的サービスを使わずに一人で生活する事がとてもハードルが高いことだと思います。
公的サービスが使えなということは、サービスがあっても実費負担です。公的サービスは、国の助成があります。
金銭的にもサービスを受けることが難しい。ここにも格差が生まれます。
うちの子だけではないと思うこと
なんで、うちの子が・・・
私たちも思いました。
しかも、続けて2人目も!?
今は、3人目もですが・・・
グレーゾーンは、あくまでもグレーであり表面化されにくいこともありますが、特性内容や度合いが違えど周りにも“います”。
しかしながらな、なかなか相談しにくかったり、認めたくないという方もいます。
ウチの子だけではないということだけ思っていただけると嬉しいです。
今は、このブログを立ち上げるために子供たちを見てきたんだ!と前向くようにしました。
前を向いた結果が、将来に対する不安なんですけどね(汗
他の特性をもった親子と合わない、理解しあえない事があったら
特性をもった子はほかにもいます。でも、悩みが分かり合えるかどうかは別です。
特性のタイプが違うんです。
本でも、タイトルが違えば話すネタも変わる。
さらに、この悩みはとてもデリケートであるがゆえに、小さな違いでも合わないと大きなズレになってしまう恐れもあります。
だから、話しづらいところもあります。
でも、悩む深さはみんな一緒だと思っています。
周囲に同じ悩みを持つ人がいなくても、周囲に理解されなくても、必ずどこかに同じような悩みを持った人がいることが私たちも最近になってわかってきました。
違う悩みでも、理解しあうこともできる人たちももちろんいます。
まとめ~子供のため親が立ち上がる~
だから、自分の子供を、親自身を誰かと比べたりしないでください。他人にはわからない。・・・矛盾してますね。
わからないからこそ、親だけがわかってあげることが一番大切で、親だけがわかっているからこそ、周りに助けを求めることもできるのではないでしょうか。
周りからのアドバイスを貰ったら、そのアドバイスをベースにその子にとってできることを、親が出来る範囲でやることが大切です。
あくまで、出来る範囲でです。無理はする必要はありません。
ゆっくり、ゆっくりやることが一番です。
・・・この考えに至るまで、実はかなり苦労した話があるのですが、これもまた今度(笑
これから、この問題に関して少しづつ解決できるような記事を書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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