当ブログを訪問頂きありがとうございます。
発達障害のグレーゾーンの特性を持つ子どもたちを育児の実体験を通して、日々をつらつらと綴っております。
皆さんは、リビングスタディ(リビング学習)という言葉を聞いたことはありますか?
今回は、リビングスタディについて発達障害のグレーゾーンの観点から良いところと悪いところを見ていき、その対応策を実践しました。
目次
リビングスタディとは
リビングスタディまたはリビング学習ですが、おすすめの学習方法としてだいぶ前からいろいろなところで取り上げられるようになりました。リビングで勉強や宿題をすることで、親も家事等をしながら勉強の様子を見る事が出来るというものです。
リビングスタディのメリット
メリットは、先述しましたがリビングで学習をすることでその様子を家事等をしながら見守ることが出来るということ。また、子どもはわからない事があった時はその場ですぐに聞くことが出来、コミュニケーションも多くとることが出来るという点です。
その他に、ご家庭によっては学習机を用意する必要もないということです。リビング・ダイニング等のテーブルを利用するためです。狭小住宅などではこの側面は大きいです。学習机ってお店で見るとそうでもないのですが、家に置くと思った以上に場所を取ります。
リビングスタディのデメリット
リビングということもあり、メリットがそのままデメリットにもなります。それは、親と子の距離が場合によっては近すぎてしまう事もあります。どうしても、学習の進捗状況が気になってしまう事もある人はいるかと思いいます。すると、不必要に声かけをしてしまい学習に対するモチベーションが落ちてしまう事もあります。
また、人の出入りが頻繁にあった場合は気が散ってしまい学習に集中しづらい事もあります。
テーブルの設置場所によっては、照明が悪く明るさが足りなかったり、今ではパソコンやタブレットを使う為のコンセントが無いというようなこともあります。
以上が、リビングスタディの簡単なメリット・デメリットでした。
以下、発達障害グレーゾーンの観点からのメリット・デメリットです。
発達障害グレーゾーン観点のメリット
リビングスタディのメリットとほぼ同じです。子どもの様子を見ながらほかの事も同時にできるという点です。
しかし、発達障害グレーゾーンの場合は少しデメリットの面が大きくなります。
発達障害グレーゾーン観点のデメリット
デメリットは、先述のリビングスタディのデメリットである、人の出入りなどがあり集中しづらいというところです。発達障害グレーゾーンは、ここがさらに特化されます。リビングというのは家族が集まる所なので、色々な物が置いてあります。テレビ・ゲーム機・本・おもちゃなど等刺激(誘惑)になりえるものがたくさんあります。さらに、リビングで姉妹・兄弟が遊んでると気になりますね。もちろんご家庭によっては違いはあるかと思いますがおおよそこのような状況にあると思います。
そのため、発達障害グレーゾーンの子供たちにとっては、刺激的なものに惹かれるためリビングでの学習が逆に苦痛になります。また、家族が出入りをするため人の動きや音が気になりより集中することが難しくなります。
もはや、モチベーションどころか集中する事すら難しいでしょう。
テーブルに着いたところで、少しでも目を話せば遊んでいる。。。なんてことも良くあることです。
では、どうすればよいのか?
発達障害グレーゾーンのリビングスタディの対応策
せっかくリビングスタディをやろうとしたのに、集中できないのであれば意味がない!
では、どうすれば良いのか?
それは『個』です。
『個』室を作ることです。
それでは、リビング学習にならないのでは?と思うかもしれませんが、『個』室をリビングに作ります。
子どもが座って向く方向は、壁です。
壁に向かって座ることで、視線を壁のみにします。そうすることで、前方からの刺激(情報)を断ち切ります。続いて両サイドですが、壁の端であれば左右のどちらかも壁になります。壁端が難し要であれば、両サイドに壁になる目隠しが出来るようなボード(パーテーション)を用意します。
イメージとしてはこのような形です。⇑
そうすることで、視覚から入る刺激を抑えることが出来るため集中力が上がります。
そして、特性に合わせて必要であれば大人が学習に付き添い1対1で対応します。
場所が、リビングであるため最初は常に付き添いつつも、ゆっくり一人で学習できるように大人が離れていくように家事しながら学習に付き合う時間を変えていくことが出来ます。
まとめ~発達障害グレーゾーンの観点~
リビングスタディのメリット、家事等をしながらも子供の学習を見守ることができ、コミュニケーションもしっかりとることが出来る。
リビングスタディのデメリット、発達障害グレーゾーンには個人差はあるがハードルが高い。リビングは刺激になるものが多く、集中することがとても難しい。
デメリットを踏まえた対応策、個の環境を整える事が大切。さらに、初期の段階では大人が必ず付き添い子供と学習に一緒に向き合う。そして、徐々に離れていきリビングスタディの環境を作っていく。
※ちなみに、パーテーション等を立てるのが難しい場合は・・・
このように、大人が壁になって刺激から防ぎました。(実体験)
今回は、リビングスタディについてメリット・デメリットとその対応策について少しまとめてみました。いかがだったでしょうか。
もし、リビングスタディを検討中・やったけど駄目だった!という方がいたら参考になれば幸いです。
最後に、子どもの集中力が切れてしまった時は、すぐに引いて改めて集中することが出来るようになることを待つことも必要です。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
もしよろしければ、他の記事も読んでいただければと思います。
コメント