発達障害児の保護者の皆さんなら、程度に限らず一度は聞いたことがあるかと思います。
それぞれ教室は複数の教室があり名前があることを・・・
教室の名前??
通常学級 特別支援学級 通級(指導教室)がそれぞれあります。
特別支援学校に通うことがなく、公立の学校に通うということになれば必ずこの3つの教室にかかわることになります。
今回は、この3つの教室について綴っていきたいと思います。
発達障害児として、それぞれのメリット・デメリットもあります。
※実体験を併せて現状も綴ります。(少し嫌味が入っているかもしれません…(^^;
文部科学省の特別支援教育の現状より一部引用をしています。
目次
小学校の3つの教室
通常学級
小学校、中学校、高等学校等にも障害のある児童生徒が在籍しており、個々の障害に配慮しつつ通常の教育課程に基づく指導を行っています。
なお、小学校、中学校における、学習障害、注意欠陥多動性障害、高度自閉症等の発達障害の可能性がある児童生徒は6.5%程度の在籍率となっている。
一般的な教室です。『通常』の児童生徒が通う学級です。その中で、教員に対し障害に対する合理的配慮をするようにしています。
見聞きして思う事。ここにある6.5%は、可能性がある児童生徒としていることから、いわゆるグレーゾーンが含まています。このことから、個々の障害に配慮しつつ通常の教育指導を行うことは、現場の教員にとっては並大抵の事ではありません。通常の業務のほかにクラスにいる1~3人の児童生徒に対して配慮しながら教育するのは大変です。その為に補助の教員がいるのですがやはり人は足りないと感じました。
メリット 友達と一緒に『通常』の勉強や学校イベントに参加することができます。
デメリット 学習面で理解が追い付かなくなるケースがあり、コミュニケーション面で理解が得られず周囲とうまくいかなくなってしまうケースもあります。
特別支援学級
小学校、中学校等において以下に示す障害のある児童生徒に対し、障害による学習上又は生活上の困難を克服するために設置される学級。
【対象障害種】
知的障害者、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱者、弱視者、難聴者、言語障害者、自閉症者・情緒障害者
通常学級では学習が困難な児童生徒が学習する学級ということです。学校にもよりますが、基本的には、個人の特性に合わせた学習を行っています。
見聞きして思う事。対象者です。この中で発達障害は自閉症です。注意欠陥多動性障害・学習障害は対象になっていません。国語だけ算数だけ知的障害と同程度としても特別支援学級には認められません。逆に、知的レベルは高くても、病弱者・虚弱者等であると特別支援学級になるのです。この線引きが本当に合理的配慮に基づいているのか疑問に思うことがあります。
一度、特別支援学級に行ったら通常学級には行くことは難しいとも言われたことがありました。これも合理的配慮からは遠い話だと感じています。そうなのかもしれませんが・・・
メリット 個々の特性に合わせた学習を取り入れてくれるケースがあります。
デメリット 通常学級の子と時間が少しずれてしまいそこから疎遠になってしまうケースがある。学習内容から通常学級へ行くことへのハードルが上がってしまいます。
通級指導教室
小学校、中学校、高等学校等において、通常の学級に在籍し、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする児童生徒に対して、障害に応じた特別の指導を行う指導形態。
【対象障害種】
言語障害者、自閉症者、情緒障害者、弱視者、難聴者、学習障害者、注意欠陥多動性障害者、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱者
発達障害児はほぼここです。通常学級との併用になります。基本的には、週に1~2回1~2コマを通常学級から抜けて行います。その学校によって内容は異なるかと思いますが、ここで個別の学習などを行います。
見聞きして思う事。たくさんあります(^^
ただ、長くなってしまうので端的に、【通常学級での学習におおむね参加でき】・・・おおむね参加でき?
参加なんかできてねぇぇぇよぉぉぉぉ!!と叫びたいです。できてないから困ってるんだよぉぉぉ!!
・・・失礼しました。取り乱しました。
メリット 個別の学習時間がとれます。
デメリット 週に1~2回の1~2コマ程度の時間しかとれない事です。
まとめ
小学校に上がる際に、この3つの教室の事は話に出てくるかと思います。
もし、出てこなければ学校か発達支援相談へ声を掛けてみてください。子どもの事ですので必ず確認を取ってください。
そして、子供にとってどこの教室が良いのかもしっかり話し合ってください。
通常学級
『通常』の児童生徒と一緒に学習をする教室です。一応、個々の特性に合わせた配慮をするようにとの指導があります。
メリット 友達と一緒に『通常』の学習や学校イベントに参加することができます。
デメリット 学習面で理解が追いつかなくなるケースがあり、コミュニケーション面で理解が得られず周囲とうまくいかなくなってしまうケースもあります。
特別支援教室
通常学級で学習することが困難な児童生徒が、個々の特性に合わせたが吸収をすることができます。学校によっては、指導内容に差があります。
メリット 個々の特性に合わせた学習を取り入れてくれるケースがあります。
デメリット 通常学級の子と時間が少しずれてしまいそこから疎遠になってしまうケースがある。学習内容から通常学級へ行くことへのハードルが上がってしまいます。
通級指導教室
通常学級に通いながら、個別指導の時間で学習することができます。特別支援学級と同じで内容に差がある場合があります。
メリット 個別の学習時間がとれます。
デメリット 週に1~2回の1~2コマ程度の時間しかとれない事です。
各教室ともにメリットとデメリットがあります。そして、学校によっても内容(支援への力)の入れ方が全く違います。
支援をしっかりやる所は、しっかりやります!その逆もしかり・・・
これは、以前話をした親が頼れる場所と同じように、進学する学校の様子を見学することが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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