発達障害児グレーゾーンの子育てについて、今までの事を記録にしながら綴っています。
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発達障害児グレーゾーンの子育て⑯~理想と現実の壁~
今回の話は、前回の話の完全続きとなりますので、詳細は前回の記事を読んでからをお勧めします。
朝、学校へ行きたくなくなってきていて、学校でも隔日という割合以上にパニックを起こすいっち。
学校からは、いっちを見るのも大変というような話があったため、発達支援相談センターへ行きました。
相談員の方からは、環境の変化が大きな要因になっており無理強いはしない方が良い。両親も焦らずにゆっくりやってください。
というアドバイスを頂きました。
このアドバイスに対して結局どうすれば良いのか?というのが思い浮かびました。
とりあえず、学校にそのアドバイスをつたえました。
けれども、学校側もこのアドバイスからどうすればよいのか結局つかめず、状況は変わることはありませんでした。
両親も焦らずゆっくりやってください。
これも、どのように捉えればよいのかわかりませんでした。
焦らずといっても、仕事がある以上ずっと子供についている事は物理的に不可能でした。
療育手帳があるわけでもないので、福祉サービスを利用できるわけでもなく、現在の強いパニックが出る状況でファミリーサポートを利用することも難しい状況で、頼れるのは学校しかありませんでした。
その為、多少のパニックでも学校に連れて行ってしまえばいいと思っていました。
そうしなければ、仕事にまともに行けるような状況でもなかったからです。
この時から、発達障害児者のグレーゾーンに対する支援があればと強く望むようになりました。
こうして、パニックになろうが学校へとにかく連れて行けば仕事に行けるという、子どもより仕事優先に物事を考えるように両親ともなりました。
しかし、パニックに手が負えなくなるとすぐにスマホや職場に学校から連絡がかかってきます。
周囲の方々は、大変でも学校からの電話に迎えに行くように言ってはくれていますが、HSPの特性上それに甘えられるような精神状況でもなく、子どもを疎ましく思ったこともありました。
職場でも必ずしも快く思っているわけでもない。これは常に脳裏にありました。
学校へ行くことを渋る→無理して学校へ連れて行く→職場へは遅刻→学校でパニック→学校からの呼び出し→職場を早退
このスパイラルで、一般的な会社であれば人事査定にも響きまともに働くことは出来ないと思っています。
この時の職場は、子どもを優先的に考えてくれていたため私は思うところが山ほどありましたが、甘えさせていただきました。甘えるしかなかったのが現実でした。
理想としては、仕事の事は考えずにゆっくりいっちの特性の事を含めて考えて学校へのサポートをするのがベストであるのでしょう。
しかし現実は、子どもの事で、頻回に遅刻・早退を繰り返すことで業務に支障をきたすことはもちろん、周囲にも多大な迷惑をかけてしまっていて、仕事ベースに考えざるを得ない状況になってしまっていました。
この状況が、約2年続きました。
これが、実体験の発達障害児のグレーゾーンの子育てをする理想と現実の壁です。
この時は、本当に頼れるところ(支援)がありませんでした。いっち本人とそれにかかわるすべての人が大変な思いをしました。
その後、転機が訪れることになります。
次回は、もう少しだけ小3の話を続けたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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