合理的配慮について
合理的配慮を聞いたことがありますか?
一般的には、発達障害に比べてまだまだ認知されていません。
合理的配慮?それは甘えだ!!一人だけやってもらってずるい!!というようなケースがあります。
もっと悪い言葉、心無い言葉や態度で表すケースもあります。
合理的配慮は、、、
2016年4月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」により合理的配慮が盛り込まれています。
障害の有無にかかわらず、ひとりひとりが平等に暮らしていけるように配慮する事を公的機関・行政・企業が提供することです。
つまり、みんなが障害の有無関係なく同等に生活する基盤を作る事です。
合理的配慮についてまとめてみました。
目次
発達障害児に対する合理的配慮は?
合理的配慮は、特性に合わせていろいろな方法があります。
コミュニケーションを取ることが難しい場合は
・絵や写真などを用いてコミュニケーションを取りやすい環境を提供する。
読み書きが難しい場合
・アプリなどを使用して、教科書の音声読み上げを利用する。
・どこを読んでいるかわからないときは、道具を使って見やすいように工夫する。
・書き方についても、子供が書きやすい(覚えやすい)書き方で身につける。書き順などにこだわらず、やりやすいやり方を見つける。
・テスト等では、問題を先生にすべて読んでもらい参加する。
計算が苦手な場合
・掛け算が苦手な場合は、指を使って計算ができるように伝える。
・九九のあんちょこを作っていつでも見れるようにする。
周りの音が気になってしまう場合
・別の教室を用意してもらい授業を受ける
などです。
このように、ハード面(※)の合理的配慮は元よりソフト面の合理的配慮がこれからもっと行われる必要があります。
※ハード面は、いわゆるバリアフリーです。スロープを作る。手すりをつける。エレベーターを設置する等です。
社会に出た時の合理的配慮とは(一例として)
上司は適宜、部下の当事者へ業務内容をわかりやすく細かく的確に伝え、見通し立つことが出来るようにすることが必要。この際、わかりやすく表などを用いる。また、業務内容の序盤を上司が肩代わりしながら説明すると伝わりやすいです。
そして、業務上失敗しても不必要に攻めるようなことは決して行わないことが求められます。失敗したことを言えない人もいます。失敗体験でネガティブになってしまう事もあります。
図で見ると以下のように補います。
合理的配慮は自己申告
合理的配慮を求める場合は、基本的には自己申告制です。しかし、自分からその旨を申告することが難しい場合は、親が伝える事が必要です。
まとめ ~課題~
合理的配慮について綴ってきました。
出来なことがあれば、何が出来ないのかどうすればできるのかを特性に合わせて明確にして配慮することです。
そのため、合理的配慮を甘えだというケースも多くあります。今後の課題としては、特性や何が出来て何が出来ないのかどうすればできるのかを伝えながらお互いが配慮する必要があります。
学生時代の合理的配慮も必要ですが、社会に出てからの合理的配慮が最も必要です。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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