今回は、私たちが発達障害児のグレーゾーンの子育てについて一つの区切りをつける話です。
目次
発達障害児と子育てを振り返る
今まで発達障害のグレーゾーンとして過ごしてきた子ども達でしたが、今回の支援学級への編入審査や学校での大きな会議を経て親としてもいろいろなことをたくさん考えてきました。
そして、改めてグレーゾーンについて改めて考えるようにもなりました。
グレーゾーンとしての支援の限界。難しい合理的配慮。そこで、手帳を取得することを考えました。
手帳を取得することで一つの区切りを子供とともにつけることが出来るかもしれないと考えました。
グレーゾーンと特性
発達障害といってもいろいろな特性があります。
ADHD(注意欠陥多動障害)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)などです。
そして、感覚過敏、聴覚過敏、臭覚過敏などが併発します。
発達障害にも程度があります。症状が軽いものもあれば重いものもあります。人によって現れる特性は違います。
グレーゾーンはそれらがほぼ軽い特性をもっている状況です。
これは、一般的には線引きがより難しいラインにいます。一目ではわからない様子で、しつけが出来ていない。教育が出来ていない。等言われることが多くあります。
特性と性格も合わさってその子どもの様子は万別です。同じADHDでも、ASDでも対応は全く違うことも多くあります。
けれど、上記でも綴ったように一目ではわからない。一見ただのわがままととらえられしまうことも多い。
今までで、この特性をいかに周囲に理解してもらうかということを念頭に動いてきました。
手帳取得に対する考え
考えて至った結果は、障がい者手帳の取得でした。
手帳を取得することで、支援学級に入れなかったのは手帳がなかったからではないかということを支援学級の審査に落ちた時に思いました。そして、改めて子供たちがどのような特性を医学的に持っているのかを把握したいということもありました。
そうすることで、子育てする親としても気持ち的に割り切るための材料を探していたのかも知れません。
診断はされないがその傾向にある。それだけでは、親自身も納得できないところもありました。
自分の子供を“障がい児”にしようとしているわけではありません・・・
いえ、しようと思ったのかもしれません・・・
そうすることで、子供たちが住みやすい環境を作ろうと考えたのかもしれません。
グレーゾーンに対する周囲の理解を得る事は意外に難しい事でした。
しかし、取得に対しては子供たちの意思が重視されるものと考えていました。その為、手帳がどういったものなのかをしっかり説明しました。そのうえで、子供たちも納得できるのなら取得するという流れになりました。
障がい者手帳取得へ
手帳にはいくつかの種類があります。
療育手帳(知的障害者・児に交付される手帳)
身体障害者手帳(身体障害者・児に交付される手帳)
精神障害者手帳(身体障害者・児に交付される手帳)
主にこれらの手帳が浮かぶかと思います。
そして、私たちが子供たちへ障害者手帳を取得することと考えたのは、
精神障害者手帳でした。
精神科への受診が始まりました。
取得までは発達障害のグレーゾーンだったため、手間がかかるものだと思っていましたが、想像以上にスムーズでした。
初診から取得まで10カ月と一般的な期間でした。
子ども達の診断結果は
いっち・・・自閉スペクトラム症 注意欠陥多動障害 学習障害 ほか
まぐねこ・・・注意欠陥多動障害 学習障害 ほか
でした。
いっちは、自閉スペクトラム症の診断が付きました。感じてはいましたが、改めて診断が出ると気持ちが少し楽になりました。
こうして、子供たちは精神障害児となりました。手帳上はですが・・・
基本的に、手帳を取得したからといって生活が変わるわけではないのでこのまま子育てと子支援を続けていきます。
もちろん、薬などを服用はしていません。
手帳を取得して
子どもを障がい児と思いたくない保護者の方を多く見聞きします。その気持ちは理解します。
ですが、私たちはその考えで言うのならあえてグレーゾーンから障がい児にしました。
それでもあくまでも精神障害という側からです。
ですので、基本的には学校生活も子育ても今までと変わりはありませんでした。
そのため、精神障害者手帳を取得しても実生活はグレーゾーンと変わらないし、変わらずに接しています。
自分の子供の特性を医学的にも制度的にもはっきりさせたかった事が一つの手帳取得理由です。
これからも、学習面・知能面ではしっかりグレーゾーンのままなのでグレーゾーンとして子育てと子支援を続けていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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